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裁判官選任(8) ノースカロライナ州裁判所の場合

アメリカでは現在、トランプ大統領により連邦最高裁裁判官に指名されたニール・ゴーサッチ判事の上院での審査が行われています。そんなに詳しくニュースをチェックしているわけではないですが、「共和党の裁判官も民主党の裁判官もいない。ただいるのは裁判…

親切なイギリス議会のウェブサイト

現在、イギリス議会で刑務所改革や「バーチャル審理」の導入などを含むPrisons and Courts Billが上程されています。それと関係して、ある保守党議員が「一貫して甘い量刑を下すような裁判官には制裁を加えるべきだ」という趣旨の発言をしたというBBCの記事…

裁判官選任(7) ウィスコンシン州郡裁判所の場合

先日も少し書きましたが、裁判官選挙に関する本を読んでいます。そうした方面のニュースも仕入れようかと検索してみたところ、ちょうど明日、ウィスコンシン州の3つの郡裁判所で裁判官選挙の予備選挙が行われるとのことだったので、現在進行形でチェックでき…

東京高裁長官に深山卓也さいたま地裁所長

NHK「東京高裁長官にさいたま地裁所長の深山卓也氏」(2/17)e-hoki「最高裁人事(2017年3月)」 政府は、先日、3月9日に定年退官となる大谷剛彦最高裁判事の後任として戸倉三郎東京高裁長官を決定しましたが、その後任として、さいたま地裁の深山卓也所長を…

飲酒運転で捕まる最高裁判事

裁判官公選制に関する本を読んでいます。よく指摘されているのは、2000年代に入ってその様相が変わったということ。それまで裁判官選挙というのはそれほど注目されるものでもなく、今ほどカネが飛び交うものでもなかったけれども、2000年代以降、裁判官候補…

定年退官の大谷剛彦最高裁判事の後任に戸倉三郎東京高裁長官

NHK「最高裁判事に東京高裁の戸倉三郎長官」(2017/2/10) 政府は昨日、3月9日で定年退官となる大谷剛彦最高裁判事の後任に戸倉三郎東京高裁長官を起用する人事を閣議決定しました。戸倉氏は1954年8月11日生まれの62歳。一橋大学卒業後、1982年に任官(大阪…

トランプ大統領、連邦最高裁判事にニール・ゴーサッチ氏を指名

先日、トランプ大統領は昨年亡くなったアントニン・スカリア判事の後任として、連邦第10巡回区控訴裁判所のニール・ゴーサッチ氏を指名しました。ハーバードロースクール出身の49歳。1991年にクラレンス・トーマス判事が43歳で指名されて以来で最も若い指名…

【メモ】「テロ等準備罪」(共謀罪)に関する法務省文書

民進党の大串博志政調会長および小西洋之参院議員のツイートより。 共謀罪に関して法務省が今日驚きのコメント。まだ法案準備中だから予算委員会では議論するなと。法を司る法務省自身が言論封殺。こんな法務省が提案しようとしている共謀罪。だからこそさら…

【メモ】最近気になったニュース

日本経済新聞「広告も『勧誘』の規制対象 健康食品チラシ訴訟、最高裁初判断」(1/24) 昨年2月の二審・大阪高裁判決は「不特定多数の読者にチラシを配布した時点では勧誘行為にあたらない」と判断した。だが、同小法廷は「消費者を保護する法の趣旨に照ら…

トランプ大統領の連邦最高裁判事指名候補が明らかに

先日正式に大統領に就任したドナルド・トランプですが、来週2月2日にも連邦最高裁判事を指名すると報じられています。昨年亡くなったアントニン・スカリア氏の後任であり、オバマ前大統領はメリック・ガーランド判事を指名しましたが、議会の承認には至って…

参院本会議、風間直樹議員が裁判所人事について質問

日付変わって昨日、参議院本会議で民進党の風間直樹議員(新潟県選挙区)が代表質問に立ち、「沖縄辺野古訴訟に関わる裁判官異動人事」について質問をしました*1。以下、その箇所のみ抜き出して文字起こしをします*2。下線部は個人的に気になったところです…

Brexit裁判、英政府が最高裁で敗訴

本日、イギリス最高裁がBrexit裁判において、イギリスのEU離脱のための通知に関するリスボン条約50条の発動には議会の承認が必要であると8対3の判決を下し、政府側の敗訴という結果になりました。それにしても判決読み上げの映像(以下参照)がすぐに投稿さ…

大統領就任式と連邦最高裁判事の帽子

昨日(日本時間の今日未明)、ドナルド・トランプの大統領就任式が行われました。私は映像は見ていませんでしたが、Twitterで一応追ってはいました。英語はもちろん日本語でも、就任式だけでなくその周辺の状況などについて様々な情報が発信されており、個人…

【メモ】最近気になったニュース

Reuters "China's top judge warns courts on judicial independence" (1/15)、朝日新聞「『司法の独立は誤った思想』 中国の裁判所トップが発言」(1/16) Washington Post "Egyptian court rejects government attempt to give islands to Saudi Arabia" (…

山口厚東大名誉教授、林景一元駐英大使が最高裁判事就任へ

NHK「最高裁判事に山口厚氏と林景一氏を起用」(1/13) 政府は今日の閣議で、1月15日に定年退官する櫻井龍子最高裁判事の後任に山口厚東京大学名誉教授、3月30日に定年退官する大橋正春最高裁判事の後任に林景一元駐英大使を起用する人事を決定しました。こ…

検察は政治的独立性を失ったのか

今年行われた法務事務次官人事について、Asahi Judiciaryに村山治さんの興味深い記事が掲載されています*1。以下、一部引用します。 複数の法務・検察幹部らによると、この人事の法務省原案では、稲田氏の後任の法務事務次官は林真琴刑事局長(59歳、35期)…

裁判官選挙における外部団体の資金拠出が過去最大に

先日、アメリカ大統領選挙が行われ、得票数では下回ったもののより多くの選挙人を獲得したドナルド・トランプが勝利を収めました。大統領選が行われた11月8日はElection Dayであり、大統領選だけでなく連邦議会や州の選挙も実施されました。今回はそのうち、…

ヘイル卿のBrexitに関する発言が話題に

先日、「Brexit判決と司法の独立性」ということで投稿したばかりですが、今度はイギリス最高裁判事であるヘイル卿(Lady Hale)がマレーシアにおける講演で行った発言が取りざたされています。「Brexit投票には『法的拘束力がない』と最高裁判事が述べる」(…

Brexit判決と司法の独立性

今月3日、イギリス高等法院は、Brexit(イギリスのEU離脱)につき、リスボン条約50条の発動には議会の承認が必要であるとの判決(R (Miller) v Secretary of State for Exiting the European Union。ここでは便宜上Brexit判決と呼ぶことにします)を下しまし…

蓮舫氏「二重国籍」問題について

昨日、民進党が結党後はじめての代表選を行い、岡田克也氏の後を継ぐ新代表に蓮舫参院議員が選出されました。今回の代表選、特に終盤において最も話題となったのは、言うまでもなく蓮舫氏の「二重国籍」問題です。この問題、様々な問題が絡み合った複合的な…

検事総長候補がセクハラで辞職?週刊文春報道

今日発売の週刊文春8月25日号が「法務省激震 検事総長候補がセクハラで辞職していた!」という記事を掲載しています。それほど大きな扱いではありませんが、事実であるならばセンセーショナルなニュースでしょう。則定衛元東京高検検事長を思い出させるよう…

黒川弘務官房長の後任に辻裕教官房審議官

昨日、検事総長と法務事務次官の人事について書きました(「大野恒太郎検事総長の後任に西川克行東京高検検事長」)。今回はその他の人事もまとめて整理しておきます(伊丹俊彦大阪高検検事長を除いてすべて9月5日付。伊丹大阪高検検事長は9月1日。書く順番…

大野恒太郎検事総長の後任に西川克行東京高検検事長

時事通信「検事総長に西川氏=法務次官は黒川氏—政府」(8/15) 8月15日、政府は大野恒太郎検事総長の勇退を認め、その後任に西川克行東京高検検事長を充てる人事を決定しました。また、稲田伸夫法務事務次官は仙台高検検事長へ転出し、稲田次官の後任に黒川…

金田勝年新法務大臣 就任記者会見

8月3日、内閣改造が行われ、先日の参議院選挙で落選した岩城光英法務大臣に代わり、金田勝年衆議院議員(秋田2区、当選衆3回・参2回)が新たに法務大臣に就任しました。今回が初入閣となります。 金田新法務大臣は1949年10月4日生まれの66歳。1973年に一橋大…

女性初の法務省局長、消費者庁長官に

時事通信「消費者庁長官に法務省岡村氏=3代連続で女性」(8/2) 内閣府は2日、坂東久美子消費者庁長官が9日付で退職し、その後任に岡村和美法務省人権擁護局長を充てる人事を発表しました。検察官出身者が消費者庁長官に就任するのははじめてのことで、消費…

定年退官の千葉勝美最高裁判事の後任に菅野博之大阪高裁長官

NHK「最高裁判事に菅野博之氏起用へ」(7/26) 7月26日、政府は今月24日で定年退官となる千葉勝美最高裁判事(裁判官出身)の後任として、菅野博之大阪高裁長官を決定しました。菅野氏は1952年7月3日生まれの64歳。東北大学卒業後、1978年に司法修習生となり…

ギンズバーグ判事のトランプ批判

アメリカ連邦最高裁のルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が繰り返しドナルド・トランプを公に非難したことが話題になっています。ギンズバーグ判事はリベラル派として知られ、ヒラリーの夫であるビル・クリントン大統領時代に任命された方ですが、これまで…

2016参議院選挙 司法関係の公約を見る

参議院選挙まであと2日となりました。情勢調査では改憲勢力3分の2を窺うやら3分の2はきつそうやらいろいろと出ていますが、まあそういう情勢なんでしょう。 今回は18歳選挙権スタート後はじめての国政選挙となりますが、共同通信の18歳・19歳対象の調査によ…

定年退官の山浦善樹最高裁判事の後任に木澤克之氏

産経新聞「新最高裁判事に弁護士の木沢克之氏を閣議決定」(6/17) 6月17日、政府は来月3日付で定年退官となる山浦善樹最高裁判事の後任として、同じく弁護士出身の木澤克之氏(東京弁護士会所属)を決定しました。木澤氏は現在64歳。1974年に立教大学法学部…

裁判官選任(6) ベルギー憲法裁判所の場合

5月25日、日本を元気にする会の松田公太前代表*1が最高裁の視察を行ったそうで、その報告をブログ上で行っています。その中で、松田氏は次のように書いています。 最高裁の人事には「枠」があり、裁判官出身者6名、弁護士出身者4名、検察官出身者2名、行政官…

裁判員制度7年 その課題とは

5月21日、裁判員制度の施行から丸7年を迎えました。裁判員制度は、そのコンセプトや具体的な制度についてポジティブに評価するかネガティブに評価するか、様々な立場がありますが、戦前陪審制が停止となって以来はじめて設けられた刑事司法参加制度として、…

裁判官選任(5) アメリカ連邦最高裁判所の場合

アメリカ連邦最高裁判所の裁判官選任手続きは、大統領の指名、上院の承認です*1。従って、大統領の党派と上院の多数派の党派が異なる場合(いわゆる「分割政府」)、新しい裁判官が任命されるのは困難となります。アメリカ連邦最高裁では、2月にアントニン・…

ベルギーで刑務所職員らがデモで暴徒化

毎日新聞「ベルギー:刑務所の職員ら、デモで暴徒化 待遇改善求め」(5/18) ベルギー:刑務所の職員ら、デモで暴徒化 待遇改善求め - 毎日新聞 https://t.co/Uw8aXr60zg壊された司法省正面玄関のガラス。撮影は昨日。デモ参加者は抗議後、周辺のカフェでビ…

裁判官選任(4) インディアナ州最高裁判所の場合

昨年11月、アメリカはインディアナ州の最高裁判事、ブレント・E・ディクソンが2016年春の引退を表明しました。ディクソン判事は1986年に州最高裁判事に任命され、2012年から2014年には長官を務めました。在任30年ということで、その期間は歴史上2番目の長さ…

被勾留者が自撮り写真をFBに投稿

Mirror Online "Shameless inmate posts Facebook selfie from INSIDE prison van as he is transported back to jail" (4/30)WSAZ "Inmate takes selfies and posts them to Facebook while in jail transport van" (4/27) アメリカで勾留中の被告人が拘置…

ブラジルにおける大統領弾劾手続き

以前、ブラジル連邦最高裁の裁判官任命手続きについて書いた記事で、大和投資信託のレポートに基づいて弾劾手続きにも触れました。今まさに、夏のオリンピックまであと100日を切ったタイミングで、その手続きが進められているわけですが、どうも以前の記事で…

ハンセン病特別法廷問題、今崎最高裁事務総長の謝罪会見映像

今月7日付で就任した今崎幸彦事務総長にとっては、就任後最初の大きな仕事ということになるでしょうか。7日に行われた事務総長就任会見では、「裁判所全体の運営に関する説明責任を果たしたい」と述べていました*1。 *1:時事通信ウェブサイト「『説明責任果…

ハンセン病特別法廷、最高裁が謝罪

時事通信「『患者への差別助長』謝罪=一律許可、違法認める-ハンセン病『特別法廷』・最高裁」(4/25) ハンセン病患者の裁判が1970年代初頭まで隔離施設などに設置された「特別法廷」で開かれていた問題で、最高裁の今崎幸彦事務総長は25日、「一律に設置…

赤根智子法総研所長を国際刑事裁判所裁判官選挙候補者に指名

22日、外務省は赤根智子法務総合研究所長兼国際司法協力担当大使を、来年秋に行われる国際刑事裁判所(ICC)裁判官選挙の候補者に指名することにつき、閣議において了承を得たことを発表しました*1。2007年にICCの加盟国となって以来、日本からは齋賀富美子…

プリズン・クラウド

BBC "Prisoners allowed access to adult films and internet" (4/22) ベルギーはアントワープのベフェレン刑務所でPrisonCloudと名づけられたプログラムを実施中。受刑者は居房内でインターネットの利用(ただし制限はされている)、電話、音楽や動画(アダ…

【メモ】とぼしい裁判所予算

阿比留兼吉「とぼしい裁判所予算 裁判スピード化のため速かに増額を」『朝日新聞』1958年12月25日朝刊。 終戦後進駐軍の命によって旧司法省が法務省と裁判所とに分離し、裁判所は予算については法務省の監督を離れたけれども、最高裁判官および事務総長は予…

今週のニュース5選(2016年3月27日〜4月2日)

朝日新聞「安倍首相、消費増税先送り検討 サミット前後に判断か」(3/26)、産経新聞「消費税10%再延期へ 安倍首相が方針固める 5月に正式表明」(3/28)、Reuters "Japan's Abe expected to delay sales tax rise, call snap election - again" (3/28)、朝…

【メモ】諸外国の下院の選挙制度

国立国会図書館ウェブサイトに「基本情報シリーズ(22) 諸外国の下院の選挙制度」が掲載されています。

今日のニュース5選(2016年3月24日〜25日)

Slate "The Top Five Supreme Court Nomination Myths" (3/24)先日、スカリア連邦最高裁判事の死去に伴いオバマ大統領がメリック・ガーランド判事(コロンビア特別区巡回裁判区連邦控訴裁判所)を後任に指名したことを受けて、連邦最高裁人事に関わる「5つの…

東京高裁長官に戸倉三郎最高裁事務総長が就任へ

朝日新聞「最高裁人事」(2016/3/9) 今月9日の朝日新聞の記事。8日、政府は24日に定年退官する倉吉敬東京高裁長官の後任に戸倉三郎最高裁事務総長を、その後任に今崎幸彦水戸地裁所長をつける人事を閣議で決定しました。さらに、水戸地裁所長の後任には垣内…

【メモ】下級裁判所裁判官指名諮問委員会の審議結果(2015年12月分)

第71回委員会(平成27年12月4日開催) 庶務から、平成28年上半期の判事補から判事への任命候補者及び判事の再任候補者122人のうち、1人が出向したことにより、今回の審議対象から外れたことが報告された。(中略) 続いて、作業部会長である伊藤委員から、作…

検事の転勤

前田恒彦「検事の転勤って、どんなもの?」(2016/1/16) いわゆる郵便不正事件捜査における証拠改竄事件で懲戒免職となった前田恒彦元大阪地検特捜部検事の記事。検察組織における転勤について、わかりやすく説明してくれています。以下、その概要を簡単に…

裁判官選任(3) ブラジル連邦最高裁判所の場合

今月はじめ、政府会計の粉飾に関わった疑いで、ブラジルのルセフ大統領に対する弾劾手続きの開始が決定されました。今年1月に2期目を迎えたルセフ大統領に対しては、低迷する経済状況を受けて、政府会計に不正があったなどとして野党が攻勢を強めているとさ…

最高検監察指導部という部署

時事通信「法務省人事(10日)」(2015/12/10) 10日付人事。札幌高検検事長に就任した三浦守最高検公判部長の後任に榊原一夫大阪高検次席検事、その後任に北川健太郎大阪地検次席検事、その後任に田辺泰弘那覇地検検事正兼那覇高検那覇支部長、その後任に上…

裁判官選任(2) イタリア憲法裁判所の場合

日本では、通常の裁判所が憲法訴訟も含めてすべての訴訟を扱います。一方で、ヨーロッパ諸国を中心に、特に憲法問題を取り上げる憲法裁判所が設置されている国が多くあります。近隣では、お隣の韓国においても憲法裁判所が置かれています。 先日、驚きのニュ…