司法

裁判官選任(9) シンガポール最高裁判所の場合

今日(16日)、シンガポール最高裁で4人の裁判官が任命されました*1。久しぶりですが、少し調べてみると結構変わっていたのでまだあまり咀嚼できていませんが簡単にまとめておきます。 どこが変わっていると感じたかというと、シンガポールは二審制でありつ…

上川陽子衆院議員が法務大臣に就任

本日(日付変わって昨日)行われた内閣改造で金田勝年法務大臣が退任となり、後任に上川陽子衆議院議員(静岡1区、当選5回)が就任しました。上川議員は2014年10月から約1年間、法務大臣を務めており、再び起用された形になります。自民党内では岸田派に所属…

【メモ】法務省訟務局の相談体制

第193回国会 法務委員会 第2号(平成29年3月7日(火曜日)) ○階委員 では、一般論としてお聞きしますけれども、例えば、原局、それぞれの担当部局で、これは訴訟リスクがある案件だというふうにその当該部局が判断したという場合に、訟務局に事前に相談され…

【メモ】連邦最高裁判事が承認されるまで

nuclear optionとかgo nuclearとか物騒な言い回しだなと思う今日このごろです。APのTwitterからです。こんなにわかりやすい説明はないと思いましたので、記録しておきます。 Senate showdown in push to confirm Neil Gorsuch to the Supreme Court. A look …

裁判官選任(8) ノースカロライナ州裁判所の場合

アメリカでは現在、トランプ大統領により連邦最高裁裁判官に指名されたニール・ゴーサッチ判事の上院での審査が行われています。そんなに詳しくニュースをチェックしているわけではないですが、「共和党の裁判官も民主党の裁判官もいない。ただいるのは裁判…

裁判官選任(7) ウィスコンシン州郡裁判所の場合

先日も少し書きましたが、裁判官選挙に関する本を読んでいます。そうした方面のニュースも仕入れようかと検索してみたところ、ちょうど明日、ウィスコンシン州の3つの郡裁判所で裁判官選挙の予備選挙が行われるとのことだったので、現在進行形でチェックでき…

東京高裁長官に深山卓也さいたま地裁所長

NHK「東京高裁長官にさいたま地裁所長の深山卓也氏」(2/17)e-hoki「最高裁人事(2017年3月)」 政府は、先日、3月9日に定年退官となる大谷剛彦最高裁判事の後任として戸倉三郎東京高裁長官を決定しましたが、その後任として、さいたま地裁の深山卓也所長を…

飲酒運転で捕まる最高裁判事

裁判官公選制に関する本を読んでいます。よく指摘されているのは、2000年代に入ってその様相が変わったということ。それまで裁判官選挙というのはそれほど注目されるものでもなく、今ほどカネが飛び交うものでもなかったけれども、2000年代以降、裁判官候補…

定年退官の大谷剛彦最高裁判事の後任に戸倉三郎東京高裁長官

NHK「最高裁判事に東京高裁の戸倉三郎長官」(2017/2/10) 政府は昨日、3月9日で定年退官となる大谷剛彦最高裁判事の後任に戸倉三郎東京高裁長官を起用する人事を閣議決定しました。戸倉氏は1954年8月11日生まれの62歳。一橋大学卒業後、1982年に任官(大阪…

トランプ大統領、連邦最高裁判事にニール・ゴーサッチ氏を指名

先日、トランプ大統領は昨年亡くなったアントニン・スカリア判事の後任として、連邦第10巡回区控訴裁判所のニール・ゴーサッチ氏を指名しました。ハーバードロースクール出身の49歳。1991年にクラレンス・トーマス判事が43歳で指名されて以来で最も若い指名…

【メモ】最近気になったニュース

日本経済新聞「広告も『勧誘』の規制対象 健康食品チラシ訴訟、最高裁初判断」(1/24) 昨年2月の二審・大阪高裁判決は「不特定多数の読者にチラシを配布した時点では勧誘行為にあたらない」と判断した。だが、同小法廷は「消費者を保護する法の趣旨に照ら…

トランプ大統領の連邦最高裁判事指名候補が明らかに

先日正式に大統領に就任したドナルド・トランプですが、来週2月2日にも連邦最高裁判事を指名すると報じられています。昨年亡くなったアントニン・スカリア氏の後任であり、オバマ前大統領はメリック・ガーランド判事を指名しましたが、議会の承認には至って…

参院本会議、風間直樹議員が裁判所人事について質問

日付変わって昨日、参議院本会議で民進党の風間直樹議員(新潟県選挙区)が代表質問に立ち、「沖縄辺野古訴訟に関わる裁判官異動人事」について質問をしました*1。以下、その箇所のみ抜き出して文字起こしをします*2。下線部は個人的に気になったところです…

Brexit裁判、英政府が最高裁で敗訴

本日、イギリス最高裁がBrexit裁判において、イギリスのEU離脱のための通知に関するリスボン条約50条の発動には議会の承認が必要であると8対3の判決を下し、政府側の敗訴という結果になりました。それにしても判決読み上げの映像(以下参照)がすぐに投稿さ…

【メモ】最近気になったニュース

Reuters "China's top judge warns courts on judicial independence" (1/15)、朝日新聞「『司法の独立は誤った思想』 中国の裁判所トップが発言」(1/16) Washington Post "Egyptian court rejects government attempt to give islands to Saudi Arabia" (…

山口厚東大名誉教授、林景一元駐英大使が最高裁判事就任へ

NHK「最高裁判事に山口厚氏と林景一氏を起用」(1/13) 政府は今日の閣議で、1月15日に定年退官する櫻井龍子最高裁判事の後任に山口厚東京大学名誉教授、3月30日に定年退官する大橋正春最高裁判事の後任に林景一元駐英大使を起用する人事を決定しました。こ…

検察は政治的独立性を失ったのか

今年行われた法務事務次官人事について、Asahi Judiciaryに村山治さんの興味深い記事が掲載されています*1。以下、一部引用します。 複数の法務・検察幹部らによると、この人事の法務省原案では、稲田氏の後任の法務事務次官は林真琴刑事局長(59歳、35期)…

裁判官選挙における外部団体の資金拠出が過去最大に

先日、アメリカ大統領選挙が行われ、得票数では下回ったもののより多くの選挙人を獲得したドナルド・トランプが勝利を収めました。大統領選が行われた11月8日はElection Dayであり、大統領選だけでなく連邦議会や州の選挙も実施されました。今回はそのうち、…

ヘイル卿のBrexitに関する発言が話題に

先日、「Brexit判決と司法の独立性」ということで投稿したばかりですが、今度はイギリス最高裁判事であるヘイル卿(Lady Hale)がマレーシアにおける講演で行った発言が取りざたされています。「Brexit投票には『法的拘束力がない』と最高裁判事が述べる」(…

Brexit判決と司法の独立性

今月3日、イギリス高等法院は、Brexit(イギリスのEU離脱)につき、リスボン条約50条の発動には議会の承認が必要であるとの判決(R (Miller) v Secretary of State for Exiting the European Union。ここでは便宜上Brexit判決と呼ぶことにします)を下しまし…

検事総長候補がセクハラで辞職?週刊文春報道

今日発売の週刊文春8月25日号が「法務省激震 検事総長候補がセクハラで辞職していた!」という記事を掲載しています。それほど大きな扱いではありませんが、事実であるならばセンセーショナルなニュースでしょう。則定衛元東京高検検事長を思い出させるよう…

黒川弘務官房長の後任に辻裕教官房審議官

昨日、検事総長と法務事務次官の人事について書きました(「大野恒太郎検事総長の後任に西川克行東京高検検事長」)。今回はその他の人事もまとめて整理しておきます(伊丹俊彦大阪高検検事長を除いてすべて9月5日付。伊丹大阪高検検事長は9月1日。書く順番…

大野恒太郎検事総長の後任に西川克行東京高検検事長

時事通信「検事総長に西川氏=法務次官は黒川氏—政府」(8/15) 8月15日、政府は大野恒太郎検事総長の勇退を認め、その後任に西川克行東京高検検事長を充てる人事を決定しました。また、稲田伸夫法務事務次官は仙台高検検事長へ転出し、稲田次官の後任に黒川…

金田勝年新法務大臣 就任記者会見

8月3日、内閣改造が行われ、先日の参議院選挙で落選した岩城光英法務大臣に代わり、金田勝年衆議院議員(秋田2区、当選衆3回・参2回)が新たに法務大臣に就任しました。今回が初入閣となります。 金田新法務大臣は1949年10月4日生まれの66歳。1973年に一橋大…

女性初の法務省局長、消費者庁長官に

時事通信「消費者庁長官に法務省岡村氏=3代連続で女性」(8/2) 内閣府は2日、坂東久美子消費者庁長官が9日付で退職し、その後任に岡村和美法務省人権擁護局長を充てる人事を発表しました。検察官出身者が消費者庁長官に就任するのははじめてのことで、消費…

定年退官の千葉勝美最高裁判事の後任に菅野博之大阪高裁長官

NHK「最高裁判事に菅野博之氏起用へ」(7/26) 7月26日、政府は今月24日で定年退官となる千葉勝美最高裁判事(裁判官出身)の後任として、菅野博之大阪高裁長官を決定しました。菅野氏は1952年7月3日生まれの64歳。東北大学卒業後、1978年に司法修習生となり…

ギンズバーグ判事のトランプ批判

アメリカ連邦最高裁のルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が繰り返しドナルド・トランプを公に非難したことが話題になっています。ギンズバーグ判事はリベラル派として知られ、ヒラリーの夫であるビル・クリントン大統領時代に任命された方ですが、これまで…

2016参議院選挙 司法関係の公約を見る

参議院選挙まであと2日となりました。情勢調査では改憲勢力3分の2を窺うやら3分の2はきつそうやらいろいろと出ていますが、まあそういう情勢なんでしょう。 今回は18歳選挙権スタート後はじめての国政選挙となりますが、共同通信の18歳・19歳対象の調査によ…

定年退官の山浦善樹最高裁判事の後任に木澤克之氏

産経新聞「新最高裁判事に弁護士の木沢克之氏を閣議決定」(6/17) 6月17日、政府は来月3日付で定年退官となる山浦善樹最高裁判事の後任として、同じく弁護士出身の木澤克之氏(東京弁護士会所属)を決定しました。木澤氏は現在64歳。1974年に立教大学法学部…

裁判官選任(6) ベルギー憲法裁判所の場合

5月25日、日本を元気にする会の松田公太前代表*1が最高裁の視察を行ったそうで、その報告をブログ上で行っています。その中で、松田氏は次のように書いています。 最高裁の人事には「枠」があり、裁判官出身者6名、弁護士出身者4名、検察官出身者2名、行政官…