定年退官の千葉勝美最高裁判事の後任に菅野博之大阪高裁長官

NHK「最高裁判事に菅野博之氏起用へ」(7/26) 7月26日、政府は今月24日で定年退官となる千葉勝美最高裁判事(裁判官出身)の後任として、菅野博之大阪高裁長官を決定しました。菅野氏は1952年7月3日生まれの64歳。東北大学卒業後、1978年に司法修習生となり…

ギンズバーグ判事のトランプ批判

アメリカ連邦最高裁のルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が繰り返しドナルド・トランプを公に非難したことが話題になっています。ギンズバーグ判事はリベラル派として知られ、ヒラリーの夫であるビル・クリントン大統領時代に任命された方ですが、これまで…

2016参議院選挙 司法関係の公約を見る

参議院選挙まであと2日となりました。情勢調査では改憲勢力3分の2を窺うやら3分の2はきつそうやらいろいろと出ていますが、まあそういう情勢なんでしょう。 今回は18歳選挙権スタート後はじめての国政選挙となりますが、共同通信の18歳・19歳対象の調査によ…

定年退官の山浦善樹最高裁判事の後任に木澤克之氏

産経新聞「新最高裁判事に弁護士の木沢克之氏を閣議決定」(6/17) 6月17日、政府は来月3日付で定年退官となる山浦善樹最高裁判事の後任として、同じく弁護士出身の木澤克之氏(東京弁護士会所属)を決定しました。木澤氏は現在64歳。1974年に立教大学法学部…

裁判官選任(6) ベルギー憲法裁判所の場合

5月25日、日本を元気にする会の松田公太前代表*1が最高裁の視察を行ったそうで、その報告をブログ上で行っています。その中で、松田氏は次のように書いています。 最高裁の人事には「枠」があり、裁判官出身者6名、弁護士出身者4名、検察官出身者2名、行政官…

裁判員制度7年 その課題とは

5月21日、裁判員制度の施行から丸7年を迎えました。裁判員制度は、そのコンセプトや具体的な制度についてポジティブに評価するかネガティブに評価するか、様々な立場がありますが、戦前陪審制が停止となって以来はじめて設けられた刑事司法参加制度として、…

裁判官選任(5) アメリカ連邦最高裁判所の場合

アメリカ連邦最高裁判所の裁判官選任手続きは、大統領の指名、上院の承認です*1。従って、大統領の党派と上院の多数派の党派が異なる場合(いわゆる「分割政府」)、新しい裁判官が任命されるのは困難となります。アメリカ連邦最高裁では、2月にアントニン・…

ベルギーで刑務所職員らがデモで暴徒化

毎日新聞「ベルギー:刑務所の職員ら、デモで暴徒化 待遇改善求め」(5/18) ベルギー:刑務所の職員ら、デモで暴徒化 待遇改善求め - 毎日新聞 https://t.co/Uw8aXr60zg壊された司法省正面玄関のガラス。撮影は昨日。デモ参加者は抗議後、周辺のカフェでビ…

裁判官選任(4) インディアナ州最高裁判所の場合

昨年11月、アメリカはインディアナ州の最高裁判事、ブレント・E・ディクソンが2016年春の引退を表明しました。ディクソン判事は1986年に州最高裁判事に任命され、2012年から2014年には長官を務めました。在任30年ということで、その期間は歴史上2番目の長さ…

被勾留者が自撮り写真をFBに投稿

Mirror Online "Shameless inmate posts Facebook selfie from INSIDE prison van as he is transported back to jail" (4/30)WSAZ "Inmate takes selfies and posts them to Facebook while in jail transport van" (4/27) アメリカで勾留中の被告人が拘置…

ブラジルにおける大統領弾劾手続き

以前、ブラジル連邦最高裁の裁判官任命手続きについて書いた記事で、大和投資信託のレポートに基づいて弾劾手続きにも触れました。今まさに、夏のオリンピックまであと100日を切ったタイミングで、その手続きが進められているわけですが、どうも以前の記事で…

ハンセン病特別法廷問題、今崎最高裁事務総長の謝罪会見映像

今月7日付で就任した今崎幸彦事務総長にとっては、就任後最初の大きな仕事ということになるでしょうか。7日に行われた事務総長就任会見では、「裁判所全体の運営に関する説明責任を果たしたい」と述べていました*1。 *1:時事通信ウェブサイト「『説明責任果…

ハンセン病特別法廷、最高裁が謝罪

時事通信「『患者への差別助長』謝罪=一律許可、違法認める-ハンセン病『特別法廷』・最高裁」(4/25) ハンセン病患者の裁判が1970年代初頭まで隔離施設などに設置された「特別法廷」で開かれていた問題で、最高裁の今崎幸彦事務総長は25日、「一律に設置…

赤根智子法総研所長を国際刑事裁判所裁判官選挙候補者に指名

22日、外務省は赤根智子法務総合研究所長兼国際司法協力担当大使を、来年秋に行われる国際刑事裁判所(ICC)裁判官選挙の候補者に指名することにつき、閣議において了承を得たことを発表しました*1。2007年にICCの加盟国となって以来、日本からは齋賀富美子…

プリズン・クラウド

BBC "Prisoners allowed access to adult films and internet" (4/22) ベルギーはアントワープのベフェレン刑務所でPrisonCloudと名づけられたプログラムを実施中。受刑者は居房内でインターネットの利用(ただし制限はされている)、電話、音楽や動画(アダ…

【メモ】とぼしい裁判所予算

阿比留兼吉「とぼしい裁判所予算 裁判スピード化のため速かに増額を」『朝日新聞』1958年12月25日朝刊。 終戦後進駐軍の命によって旧司法省が法務省と裁判所とに分離し、裁判所は予算については法務省の監督を離れたけれども、最高裁判官および事務総長は予…

今週のニュース5選(2016年3月27日〜4月2日)

朝日新聞「安倍首相、消費増税先送り検討 サミット前後に判断か」(3/26)、産経新聞「消費税10%再延期へ 安倍首相が方針固める 5月に正式表明」(3/28)、Reuters "Japan's Abe expected to delay sales tax rise, call snap election - again" (3/28)、朝…

【メモ】諸外国の下院の選挙制度

国立国会図書館ウェブサイトに「基本情報シリーズ(22) 諸外国の下院の選挙制度」が掲載されています。

今日のニュース5選(2016年3月24日〜25日)

Slate "The Top Five Supreme Court Nomination Myths" (3/24)先日、スカリア連邦最高裁判事の死去に伴いオバマ大統領がメリック・ガーランド判事(コロンビア特別区巡回裁判区連邦控訴裁判所)を後任に指名したことを受けて、連邦最高裁人事に関わる「5つの…

東京高裁長官に戸倉三郎最高裁事務総長が就任へ

朝日新聞「最高裁人事」(2016/3/9) 今月9日の朝日新聞の記事。8日、政府は24日に定年退官する倉吉敬東京高裁長官の後任に戸倉三郎最高裁事務総長を、その後任に今崎幸彦水戸地裁所長をつける人事を閣議で決定しました。さらに、水戸地裁所長の後任には垣内…

【メモ】下級裁判所裁判官指名諮問委員会の審議結果(2015年12月分)

第71回委員会(平成27年12月4日開催) 庶務から、平成28年上半期の判事補から判事への任命候補者及び判事の再任候補者122人のうち、1人が出向したことにより、今回の審議対象から外れたことが報告された。(中略) 続いて、作業部会長である伊藤委員から、作…

検事の転勤

前田恒彦「検事の転勤って、どんなもの?」(2016/1/16) いわゆる郵便不正事件捜査における証拠改竄事件で懲戒免職となった前田恒彦元大阪地検特捜部検事の記事。検察組織における転勤について、わかりやすく説明してくれています。以下、その概要を簡単に…

裁判官選任(3) ブラジル連邦最高裁判所の場合

今月はじめ、政府会計の粉飾に関わった疑いで、ブラジルのルセフ大統領に対する弾劾手続きの開始が決定されました。今年1月に2期目を迎えたルセフ大統領に対しては、低迷する経済状況を受けて、政府会計に不正があったなどとして野党が攻勢を強めているとさ…

最高検監察指導部という部署

時事通信「法務省人事(10日)」(2015/12/10) 10日付人事。札幌高検検事長に就任した三浦守最高検公判部長の後任に榊原一夫大阪高検次席検事、その後任に北川健太郎大阪地検次席検事、その後任に田辺泰弘那覇地検検事正兼那覇高検那覇支部長、その後任に上…

裁判官選任(2) イタリア憲法裁判所の場合

日本では、通常の裁判所が憲法訴訟も含めてすべての訴訟を扱います。一方で、ヨーロッパ諸国を中心に、特に憲法問題を取り上げる憲法裁判所が設置されている国が多くあります。近隣では、お隣の韓国においても憲法裁判所が置かれています。 先日、驚きのニュ…

東京高検検事長に西川克行札幌高検検事長が就任へ

時事通信「東京高検検事長に西川氏」(2015/12/1) 10日付人事。渡辺恵一東京高検検事長が退職し、その後任に西川克行札幌高検検事長が、さらにその後任に三浦守最高検公判部長が就任。加えて、伊丹俊彦次長検事が大阪高検検事長に就任し、次長検事の後任に…

裁判官選任(1) ボリビア最高裁判所の場合

裁判官はどのようにして裁判官になるのか。普通に考えれば司法試験に合格して、司法修習を経て、裁判所に採用されれば、晴れて裁判官になることができます。しかし、このようなシステムはそれほど一般的というわけではありません。「裁判官を選挙で選ぶ国が…