東京高検検事長に西川克行札幌高検検事長が就任へ

時事通信東京高検検事長に西川氏」(2015/12/1)

 10日付人事。渡辺恵一東京高検検事長が退職し、その後任に西川克行札幌高検検事長が、さらにその後任に三浦守最高検公判部長が就任。加えて、伊丹俊彦次長検事大阪高検検事長に就任し、次長検事の後任には青沼隆之東京地検検事正が就任します。

 渡辺恵一東京高検検事長は、1954年2月14日生まれの61歳。司法修習30期。1978年の任官後、一時期を除いては一貫して現場畑を歩き、横浜地検東京地検、東京高検で刑事部長を務めています。大津地検検事正、東京地検次席検事、東京高検次席検事、東京地検検事正、次長検事を経て、2014年7月に東京高検検事長に就任。

 西川克行札幌高検検事長は、1954年2月20日生まれの61歳。司法修習31期。1979年に任官。2008年まで旭川地検検事正を務めた後は、法務省保護局長、入国管理局長、刑事局長、そして2011年8月に法務事務次官と、法務省内のポストを歴任しています。2014年1月からは札幌高検検事長を務めています。

 上述のように、このお二人は修習期は異なるものの同年齢です。検察官の定年は63歳なので、渡辺検事長は定年までまだ1年と少し残っているのですが、この時期に「勇退」となります。この人事は西川検事長を検事総長に昇進させるためのものと推測されます。検事総長には、ほとんどの場合、法務省刑事局長や事務次官を経験した人が、東京高検検事長を経て、就任します。そうした経験を「資格」と呼ぶとすれば、西川検事長は有資格者です。しかし、渡辺検事長が定年まで現職を続けると、西川検事長は東京高検検事長になれません。そのため、この時期の交代となったのでしょう。

 現在の大野恒太郎検事総長は1952年4月1日生まれの63歳で、定年を迎えるのは2017年4月です(検事総長の定年は65歳)。しかし、それまで待っていると西川検事長が定年になってしまいますので、おそらく、大野検事総長は少し早めに、たとえば再来年の2月に退職し、その後任に西川検事長が就くことになるのではないかと思われます。