定年退官の大谷剛彦最高裁判事の後任に戸倉三郎東京高裁長官

NHK最高裁判事に東京高裁の戸倉三郎長官」(2017/2/10)

 政府は昨日、3月9日で定年退官となる大谷剛彦最高裁判事の後任に戸倉三郎東京高裁長官を起用する人事を閣議決定しました。戸倉氏は1954年8月11日生まれの62歳。一橋大学卒業後、1982年に任官(大阪地裁)。以来、最高裁事務総局審議官、東京地裁部総括判事、最高裁事務総局総務局長、さいたま地裁所長、最高裁事務総長を経て、昨年から東京高裁長官を務めていました。

 職業裁判官出身者が最高裁判事に就任するためのルートや要件は慣行的に確立されており、戸倉氏はいくつかの点を除いてそれを満たしていました*1。今手元にデータがないので確たることは言えないのですが、特徴的と言えるのは出身大学が一橋ということでしょうか。東京高裁長官は職業裁判官から最高裁判事へと就任するための「経歴的資源」の1つと言えますが、そもそも東京高裁長官は東大・京大出身者により占められており、Wikipediaによるとということで恐縮ですが、戸倉氏は数少ない東大・京大以外の出身の東京高裁長官でした*2


最高裁判事の定年退官カレンダー

氏名 出身 生年月日 着任日 定年退官予定日
大谷剛彦 裁判官 1947年3月10日 2010年6月17日 2017年3月9日
大橋正春 弁護士 1947年3月31日 2012年2月13日 2017年3月30日
木内道祥 弁護士 1948年1月2日 2013年4月25日 2018年1月1日
寺田逸郎 裁判官 1948年1月9日 2010年12月27日 2018年1月8日
小貫芳信 検察官 1948年8月26日 2012年4月11日 2018年8月25日
鬼丸かおる 弁護士 1949年2月7日 2013年2月6日 2019年2月6日
岡部喜代子 研究者 1949年3月20日 2010年4月12日 2019年3月19日
山崎敏 裁判官 1949年8月31日 2014年4月1日 2019年8月30日
山本庸幸 行政官 1949年9月26日 2013年8月20日 2019年9月25日
林景一 行政官 1951年2月8日 (大橋正春判事の後任として就任予定) 2021年2月7日
小池裕 裁判官 1951年7月3日 2015年4月2日 2021年7月2日
池上政幸 検察官 1951年8月29日 2014年10月2日 2021年8月28日
大谷直人 裁判官 1952年6月23日 2015年2月17日 2022年6月22日
山口厚 研究者/弁護士 1953年11月6日 2017年2月6日 2023年11月5日
戸倉三郎 裁判官 1954年8月11日 (大谷剛彦判事の後任として就任予定) 2024年8月10日

*1:以前の投稿「東京高裁長官に戸倉三郎最高裁事務総長が就任へ」参照。

*2:Wikipedia東京高等裁判所」(2017年2月11日確認)。