親切なイギリス議会のウェブサイト

現在、イギリス議会で刑務所改革や「バーチャル審理」の導入などを含むPrisons and Courts Billが上程されています。それと関係して、ある保守党議員が「一貫して甘い量刑を下すような裁判官には制裁を加えるべきだ」という趣旨の発言をしたというBBCの記事を見て*1、えらい議員がいるもんだなと思いましたが、それよりも記事にリンクが貼られていたイギリス議会のウェブサイトに目がいきました。

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上は別々の2つのページのスクリーンショットですが、法案の条文はもちろん、概要も示し(かなり簡単なものですが)、また議会審議全体の流れとこれまでの審議、現在の段階、今後の予定などまで図も使って説明してくれています。さらに、「この法案の最新情報をゲットしよう!」といったノリでRSSフィードやeメールでの更新情報の通知サービスまで用意してくれています。使う側のことが考えられているなと感じました。

 

一方、日本の国会の場合はこんな感じです。下は現在衆議院で審議されている、司法修習給費制を復活させる裁判所法改正案のケースです。法案の条文を見るには、一覧から法案を探して「本文」をクリックし、さらに遷移したページにある「提出時法律案」をクリックする必要があります。概要はありませんし*2、今どの段階にあるのかは、上から2枚目の画像にある「議案審議経過情報」を見れば衆院法務委員会に付託されていることがわかりますが、あんまりわかりやすいものではないかなと思います。

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*1:BBC "Punish judges for lenient sentences, MP says" (last updated 2017/3/21, last visited 2017/3/22).

*2:一応閣法については内閣法制局のウェブサイトに簡単な提出理由の説明があります。たとえば裁判所法改正案の場合、「近年の法曹養成制度をめぐる状況の変化に鑑み、法曹となる人材の確保の推進等を図るため、司法修習生に対し、修習給付金を支給する制度の創設等を行う必要がある。これが、この法律案を提出する理由である」とあります。内閣法制局裁判所法の一部を改正する法律案の提出理由(第193回国会)」(2017年3月22日確認)。また、参議院のウェブサイトにも議案要旨が載っている場合があるようです。