上川陽子衆院議員が法務大臣に就任

 本日(日付変わって昨日)行われた内閣改造金田勝年法務大臣が退任となり、後任に上川陽子衆議院議員(静岡1区、当選5回)が就任しました。上川議員は2014年10月から約1年間、法務大臣を務めており、再び起用された形になります。自民党内では岸田派に所属しているということで、岸田派をもっと優遇してほしいという岸田文雄政調会長の要請と*1法務大臣も大もめにもめたところでありますので、手堅くいきたいという両方の事情から、この人選になったのかなと思ったりもします。

 上川新法務大臣の就任記者会見については各所に動画がアップされているはずなのでそちらを確認してください。特に文字起こしする必要もない無難な会見だったので、文字起こししません。しかし上川さんってまだ当選5回なんですね。当選5回で大臣3回目ってすごいですね。しかも全部安倍政権の下です。他の適齢期の議員はどう見ているのでしょうか*2

 

  上で「文字起こしする必要もない無難な会見」と書きましたが、普通就任会見ってそういうもんなんじゃないかと思います。とか言いつつ前大臣のときは文字起こししたわけですが*3、それは「普通」じゃないものを感じたからでした。この大臣の下で共謀罪の法案をやったら最後は強行採決になるだろうということはかなり早い段階から予想がついたとは思いますが、就任会見の時点ですでにその片鱗は見えていました。映像または文字起こしをご覧いただければわかるかと思います。打って変わって、上川新大臣の会見映像を見ると、ちゃんと言葉がしゃべれる人で安心します(基準がおかしい)*4

 金田大臣の最後の置き土産は再審請求中の死刑囚に対する死刑執行だったでしょうか。これには私も驚きました。再審請求中の死刑囚への執行は1999年12月以来とのことなので*5、約18年ぶりですか。

 ちなみに死刑執行への姿勢に関しては今日の就任会見の最初の質問で問われ、上川新大臣は、

死刑というのは人の命を絶つというきわめて重大な刑罰であります。その執行に対しましては慎重の上にも慎重な態度で臨む必要があると考えております。同時に、法治国家でございます。確定した裁判〔判決〕の執行が厳正に行われなければなりません。特に死刑の判決につきましては、きわめて凶悪かつ重大な罪を起こした者に対しまして、裁判所が慎重な審理を尽くした上で言い渡すものでもございます。法務大臣といたしましては、裁判所の判断をしっかりと尊重しながらも、法の定めるところに従って、慎重かつ厳正に対処してまいりたいというふうに思っております。

〔カンペから目を離して〕一昨年の大臣のときにも申し上げたところでございますが、事に臨むにあたりましては、鏡を磨いて磨いて磨いていく。そういう心構えで、厳正にしっかりと対応してまいりたいというふうに思っております。

と答えています。ちなみに前の法務大臣時代には上川大臣は約1年の在任期間の間に1人の執行を行っています*6

*1:朝日新聞岸田文雄氏、外相続投から一転し閣外へ 転出の舞台裏」(2017年8月3日更新、8月4日確認)。

*2:余談ですが、河野太郎外務大臣には驚きました。最初はグー齋藤健が入閣というのも当選3回で抜擢ですが、政策通の印象が強いのでそこまで驚きはありませんでした。農林部会長も農水副大臣もやっていますし。農林部会長に選んだ当時の政調会長だった高市早苗のブログにその経緯が書かれていておもしろかったです。

*3:以前の投稿「金田勝年新法務大臣 就任記者会見」を参照。

*4:名古屋グランパレスのことは忘れてあげましょう。

*5:朝日新聞2人の死刑執行 金田法相では2度目 1人は再審請求中」(2017年7月13日更新、8月4日確認)。朝日新聞再審請求、死刑囚の7割超 4人殺害の死刑囚ら2人執行」(2017年7月14日更新、8月4日確認)などの記事では、「罪を受け入れた死刑囚が執行され、受け入れない死刑囚が執行を免れるのは不公平」という法務省幹部の発言を引用していますが、再審請求をしているかしていないかを「罪を受け入れたか受け入れていないか」と捉える見方は斬新ですね。

*6:前掲7月13日付の朝日新聞記事参照。