林真琴法務省刑事局長が名古屋高検検事長へ

共同通信名古屋高検検事長に林氏 広島は稲川氏」(2017/12/26)

 久しぶりに書きます。政府は今日の閣議で、長らく法務省刑事局長のポストにあった林真琴氏を名古屋高検検事長に充てる人事を決定しました。林刑事局長の後任には辻裕教官房長、辻官房長の後任には小山太士最高検検事が就任することも合わせて決められています。

 法務省刑事局長の次のポストとしてはほぼ確実というレベルで法務省事務次官というのがこれまでの慣例だったのですが、黒川弘務事務次官の就任でこれが崩れました。厳密にいえば、黒川事務次官を昇進させてその後に林刑事局長をもってくることも、可能性というレベルではゼロではなかったかもしれませんが、そうではなく名古屋高検検事長に昇進することになりました。

 法務省刑事局長からは最高検刑事部長に移る人も過去にわずかながらいました。ここ30年ほどの間でいえば、井嶋一友氏と古田佑紀氏がそれにあたりますが、両名とも最終的には次長検事で退官し、後に最高裁判事に就任しています。林氏も、最終的にはそのルートをたどるのだろうと黒川事務次官就任時に思いましたが、法務省刑事局長の次に移ったポストは最高検刑事部長ではなく名古屋高検検事長でした。

 気になるのは、高検検事長に昇進するにしても、はじめて高検検事長になる人が就くことの多い札幌や高松ではなく、他の高検検事長次長検事からスライドして就任することの多い名古屋だということです。たとえば、現在の青沼隆之検事長は前任ポストが次長検事、その前の田内正宏氏は広島高検検事長、その前の河村博氏は札幌高検検事長という形です。事実はどうかわかりませんが、やはりなんらかの配慮があったのかなと思ったりもします。

 法務省刑事局長の後任には辻裕教官房長ということで、こちらは順調に推移しているという印象を受けます。辻氏についてはこのブログでも何度か言及しています。

 

今回の人事は2018年1月9日付ですが、林氏は2014年1月9日付で法務省刑事局長に就任したはずなので、丸4年間務めたことになります。過去最長というわけではありませんが(過去最長はおそらく1957年から約7年間務めた竹内壽平)、少なくともここ30年ほどの間では最長ということになります。